Mimizuku Child を使ってMimizuku による子テーマ開発環境を構築する

mimizuku

Mimizuku Advent Calendar 13日目の記事です。今日は Mimizuku による開発をどのように始めるか、その手順について書きます。

Mimizuku を直接使わない

Mimizuku は「子テーマを作るための親テーマ」です。そのため Mimizuku を直接カスタマイズして使うということは基本的にありません。もし Mimizuku を直接カスタマイズしてしまうと Mimizuku のアップデートをしたときにカスタマイズした部分がまるっと消えて最新版のファイルに置き換えられてしまいますし、かといってアップデートをしないというのもセキュリティパッチとか機能追加の恩恵が受けられずおもしろくありません。そこで、子テーマを自分で用意するわけですが、それは超めんどくさいので、Mimizuku には子テーマのスターターテーマを用意しています。

Mimizuku Child を使おう

それが Mimizuku Child です。で、「じゃあ Mimizuku と Mimizuku Child をダウンロードすれば良いわけね」となるところですが、Mimizuku も Mimizuku Child も Composer を使っています。つまり、依存関係を定義できるというわけで、それを利用して Mimizuku Child をインストールすれば勝手に Mimizuku もインストールされるようにしています。

下記のコマンドでインストール&ビルドが可能です(Composer と npm が使える環境が必要です)。

// WordPress のテーマディレクトリに移動
$ cd /PATH/TO/wp-content/themes

// GitHub から Mimizuku Child をダウンロード
$ git clone https://github.com/inc2734/mimizuku-child.git your-theme-name

// Mimizuku Child ディレクトリに移動
$ cd your-theme-name

// Mimizuku のインストール & Mimizuku Child のビルド
$ composer install

// Mimizuku Child を有効化
$ wp theme activate your-theme-name

Mimizuku をアップデートしよう

Mimizuku Child はスターターテーマであり直接ガシガシカスタマイズする前提のテーマなのでアップデートについては特に考慮していません。ただし、前述したようにその親である Mimizuku はアップデートをしたほうが良いでしょう。Mimizuku は WordPress.org では公開しておらず管理画面からアップロードできる仕組みも(今のところ)用意していないので、次のコマンドでアップデートする必要があります。

// Mimizuku Child ディレクトリに移動
$ cd /PATH/TO/wp-content/themes/your-theme-name

// Mimizuku のアップデート & Mimizuku Child のリビルド
$ composer update inc2734/mimizuku

明日は表示確認に便利なテーマユニットテストのデータをコマンドで簡単にインストールする方法について書きます。ではではー

  • ブックマーク
  • Feedly

この記事を書いた人

キタジマタカシ

長崎在住、フリーランスのWordPress テーマ / プラグインデベロッパー。 多数のプロダクトをオープンソースで開発・公開しています。現在は WordPress 有料テーマ Snow Monkey を開発・販売しています。