Mimizuku Advent Calendar 6日目の記事です。
static ビュー機能とは
この機能の名称は一般的になんというのかわからなかったので勝手に static ビュー機能と言っているのですが…と前置きしておいて(こういうの一般的にはなんというのでしょうか…ご存じの方いらしたら教えてください…)。
WordPress で固定ページに使用されるテンプレートは主にpage.php
になります。全部が1つのテンプレートですめば良いのですが「ちょっとこのページは構造が他のページと違うなー」とか「ここはエディタに内容書かずにテンプレートの中に決め打ちしたいなー」とかいうことがままあるかと思います。そういうときはページのスラッグ(もしくはID)を付け加えたテンプレート、例えばpage-about.php
のような感じのものを用意すればそちらが優先されて使用されるようになります。
ただこれ、1ページとか2ページとかだと良いのですが、もっと多い数になってしまったときはどうでしょうか。page-about.php
のようなテンプレートはそのテーマディレクトリの直下に配置しないといけないため、ディレクトリ内がごちゃごちゃと把握しづらくなってしまいます。
という問題を解決するために、Mimizuku では/views/static
の中にスラッグをファイル名としたファイルを配置すれば自動的にそのファイルが読まれるようにしました(Mimizuku の場合レイアウトファイルは別途管理されるため、ここで読み込まれるのはビューとして使用する部分になりますね)。例えばスラッグが about なページのビューファイルを static ビュー機能を利用して読み込ませたい場合は/views/static/about.php
、/about/company なページの場合は/views/static/about/company.php
というファイル名でファイルを配置すれば良いです。
あ、あくまで Mimizuku は「子テーマをつくるための親テーマ」なので、実際のファイルは子テーマの中に配置することになります。念のため。
固定ページ以外でも使用可能
この static ビュー機能、URL をパースして読むべきテンプレートをチェックする仕組みなので、固定ページ以外でも使用できます。例えばカテゴリーページの URL が http://example.com/category/foo であれば、/views/static/category/foo.php
を作れば良いという感じですね。カスタム投稿タイプ、カスタムタクソノミー、アーカイブページ、いろいろな場面で利用できます。
とはいっても、本来は WordPress に用意された素敵なエディタとかウィジェットとかを駆使して作るのが WordPress でサイト制作をする流儀だと思いますので、あくまでイレギュラーなページに対して使うとか、固定ページはクライアントに編集させたくないのでテンプレートに直ガキしちゃおうとか、ご利用は計画的に、というのが良いかなと思います。
明日からはCSSシリーズということで、まずは「なぜBootstrapをやめたのか」について書く予定です。ではではー