9月21〜23日の3連休を利用して島根旅行に行ってきました。いつもは電車を利用するのですが、今回は初めての車旅行。長崎から島根までは休憩を挟んで片道およそ10時間。朝から観光を満喫できるように、21日の夜に出発しサービスエリアで仮眠をとり、22日の朝から観光という行程をとりました。
温泉津(ゆのつ)温泉
22日朝。最初の目的地は温泉津温泉。温泉津温泉は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている場所。今は静かで古風な旅館が並ぶ温泉街ですが、かつては日本最大の銀山である石見銀山の輸出港として大変賑わっていた場所だそうです。
温泉津温泉に立ち寄った目的は、薬師湯の温泉に入ること。薬師湯は参院で唯一、日本温泉協会の天然温泉の審査ですべての分野において最高評価を獲得した温泉。小さな室内温泉ですが、貸切湯があり、ゆっくりと楽しむことができます。お風呂は源泉がそのまま使用されており、温度は46度。僕は熱いのが苦手なのでゆっくり入っておくことができませんでした…。残念。。
温泉津温泉は1300年の歴史がある町であり、情緒ある建物が軒を連ねています。散歩して街並みを楽しむのに調度良い広さなので、時間がある方はゆっくり散歩してみるのも良いと思います。
度々見かけるかわいいキャラクター「らとちゃん」。石見銀山周辺地区のマスコットキャラクターで、石見銀山の間歩(坑道)でも使われた、サザエの殻に油を入れて火を灯す明かり「螺灯(らとう)」がモチーフだそうです(あまりにも気に入ってしまったので、この後向かう石見銀山のお土産屋さんでぬいぐるみを購入してしましました)。
石見銀山
温泉津温泉から車で約30分、石見銀山へ。ここは戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山で、世界遺産に登録されています。現在は閉山していますが、静かな森と落ち着いた街並みを見るために多くの観光客で賑わっています。
銀山地区
石見銀山の観光エリアは「銀山地区」と「大森地区」に分かれています。銀山地区は森に囲まれた散歩道で多くの鉱山遺跡が点在しています。まずはこの銀山地区をまわることにしました。
しばらく歩き、「喫茶やまぶき」という喫茶店で休憩することに。入ったときは誰もいなかったのですが、少しすると多くのお客さんで店内がいっぱいに。「小さな店ですみませんねぇ…」と何度も呟いていた初老のご主人が印象的でした。
休憩を終え、さらに奥へ歩を進めます。
一番奥まで行くと「龍源寺間歩」があります。ここは江戸時代に開発された坑道跡で、全長600mのうち273mを歩いて見学できます。
龍源寺間歩を抜け折り返し。銀山地区は川を挟んで左の道と右の道があるので、来た道と反対の道を通って返ります。
折り返した帰りの道は遊歩道となっており、途中途中にお墓やお寺跡などがちらほら。
しばらく歩くと「清水谷精錬所跡」があります。これは明治時代に建造された精錬所で、巨額の資金を投じて開発されたものの鉱石の質に恵まれずに1年半で操業停止してしまった精錬所だそう。
大森地区
銀山地区の入り口まで戻り、反対側の大森地区へと進みます。大森地区は江戸時代の街並みが残る地区。車の走る音もせず、とても静かで情緒ある街並みも相まって時間がゆっくりとすぎるような感じがします。
しばらく歩いたところで、カフェ・カリアーリにて休憩。イタリアの老舗ロースター「カフェ・カリアーリ」の日本唯一の代理店だそうです。この静かな町でコーヒーを味わいながら過ごす時間は至福のひととき。店長?さんも気さくな方でいろいろな話しをしてくれました。この地区に残る建物は空き家が多く、住んでいなくても税金を払わないといけないため住んでくれる人を募集しているそうです。
休憩を終え、さらに歩を進めます。
玉造温泉
銀山地区の次は、宿泊地、玉造温泉へ。今回宿泊したのは1万坪の回遊庭園と日本最大の混浴露天風呂が魅力の長楽園。創業明治元年と歴史のある旅館です。
玉造温泉の中央を玉湯川沿いには神話をモチーフにしたオブジェが建てられています。
足湯も点在しており、道沿いに1軒、川の中にも数軒の足湯がありました。
宍道湖
夕食まで時間があったので、夕日の絶景スポットとして有名な宍道湖へ。玉造温泉からは車で20分ほど。有名なスポットということで多くの人で賑わっていました。この日は雲が多く、残念ながら夕日を見ることは出来ませんでしたが、目の前に広がる大きな湖は絶景です。