イズミール
トルコ旅行6日目の朝、イズミールにいる僕たちは散歩に出かけた。まず目に止まったのは珍しいバス。
そして電線の光景。日本ではカラスが電線にとまっている光景を良く目にするが、トルコではカラスの代わりに鳩が幅を効かせている。
トルコ石宝石店
朝7時、本日の第1の目的地、トルコ石の宝石店へと向かう。
トルコ絨毯店、革製品店と続いて、最後の旅行会社提携店であるトルコ石宝石店に到着。ここではトルコ石の偽物と本物の違いや良い石の特徴などを説明してもらった。一通り説明がおわると、恒例となった商談が開始。妻はお姉さんへのお土産にネックレスを一つご購入。意外にリーズナブルなお値段で他の旅行者の方々も購入していた。
ベルガマ(アクロポリス)
AGADを出て、次はベルガマのアクロポリス遺跡へ。アクロポリスはアレキサンダー大王の死後
紀元前3世紀に築かれて繁栄した都市、「ベルガモン王国」の遺跡。山頂にあり、ロープウェイで上る。
ロープウェイを降りると土産屋が並んでおり、盛んに呼び込みがされていた。学校が休みなのか小さい子供も売り子をしていた。なぜか「バザールでござーる!」と意味不明な呼び込みをしていて微笑ましい。
料金ゲートを潜り遺跡へ。山の上にあるため、眼前には外界の光景も広がる。「空中都市」のような雰囲気が独特。
こんな場所の都市にも劇場が。収容人数1万人、ギリシア世界最大の急斜面の野外劇場。
この遺跡には城壁も残っており、その内部に入って散策できる。
ベルガマ(アスクレピオン)
山を降り、アクロポリスから2kmほど離れたアスクレピオン遺跡へ向かう。アスクレピオンは古代の医療センター。温泉による湯治や、劇場鑑賞等による精神療法なども行われていたとか。
アスクレピオンは軍事施設が併設されている。僕はうっかりカメラを向けてしまっため監視の方から「ヘイ!」と注意されてしまった。ガイドの方によると、トルコはそれほど厳しくないそうだが、軍事施設があるところで写真を撮影される方はご注意ください…。
下の写真は蛇が浮彫りされた円柱。「毒をもって毒を制す」の思想や、脱皮による再生のイメージから「蛇」が治癒のシンボルとされていたそうだ。
北側柱廊を進む。
アスクレピオンの劇場は3,500人収容。音楽療法の場所として利用されたそうだ。
次は地下通路。天井から差し込む光、水の流れる音、反響する声などを利用して暗示療法が行われていたそうだ。
昼食〜休憩所
アスクレピオン観光を終え、次はトロイ遺跡へと向かう。トロイへは205kmの長旅となるため、昼食休憩と1回のトイレ休憩がとられた。
トロイ遺跡
ブラッド・ピット主演で映画の舞台にもなったトロイ。トロイは神話上の伝説の都市とされていたが、伝説を信じたドイツ人考古学者ハインリッヒ・シュリーマンによって発掘が行われ、実在することが証明された都市。地震や戦争等により繁栄と滅亡を繰り返し、紀元前3,000年から5世紀末にかけて、9回に渡って都市が建設されたため、遺跡が9層に重なっているとのこと。過去の階層の上に新たな階層を重ねているため、過去の階層を掘り起こすのは困難だとガイドさんが言っていた。
ゲートをくぐり、まず最初に現れるのは「トロイの木馬」。10年続いたトロイア戦争を終結させるため、ギリシアは兵を潜ませた木馬をトロイ場内に運び込ませて奇襲、トロイを陥落させたという伝説が残っている。ここの木馬はそんなに立派なものではなく、トロイ遺跡がこれだと思って見に来た人はがっかりするかもしれないが、この木馬は単なるレプリカ。その奥にトロイ遺跡が広がっている。
コースを進むと各所に下の写真のような標識が立っていて、その地域がどの階層の遺跡かがわかるようになっている。
遺跡は広く、1周するのに1時間ほどかかる。
コースを回り最初の木馬の地点へ戻る。時間があったので木馬の中へ。3階建てとなっていて、ハシゴのような階段を上るのだが、結構揺れて怖い。
ちなみに、映画「トロイ」に登場した木馬は、トルコのチャナッカレに展示されているそうだ。
(この記事の執筆時点で気づいたが、この日の宿泊地イリスホテルもチャナッカレ。ついでに見れれば良かったのだが…残念。)
イリスホテル
トロイ観光を終え、本日の宿泊地、チャナッカレのイリスホテルへ。
このイリスホテル、裏手には海が広がる。ガイドさんに聞いたところ「エーゲ海」だそうだ。ちょうど日が沈む時間帯だったので、日暮れまで綺麗な海を堪能した。
夕食は砂浜に面したレストランにて。ボーイさんの待機位置の真正面のテーブルだったので、複数人の大男の威圧感が凄かったが、綺麗な景色を見ながらの夕食は良いものだった。
このホテルには、ホテル入口からレストランへの通路にピアノが置いてある。食事を終え、部屋に戻るとき、男性旅行者がピアノを弾いていた。弾いて良いんだなーと思いながら通りすぎようとすると、奥から「弾いてはダメ!」と従業員サン。イリスホテルへ行く方はぜひお気をつけを。