月照寺
2日目。朝から宿泊地である玉造温泉 長楽園で豪華な朝食と大露天風呂を満喫し、松江へ向けて出発。玉造温泉からは車で20分ほど。市街地へ入る前に月照寺というお寺に寄ってみました。
月照寺は歴代松江藩主松平家の菩提寺。広く静寂な境内には小泉八雲の随筆に登場する巨大亀形の寿蔵碑や茶聖七代不昧公ゆかりの茶室大円庵があり、お茶をいただくこともできます。
ぐるっと松江堀川めぐり
松江は城下町であり、街が堀で囲まれています。松江では、この堀を船頭さんのガイドを聞きながら小舟でぐるっと一周することができます。川の途中途中に乗船場があり、好きな場所で乗り降りすることができます。今回は3つある乗船場の中で一番大きい松江堀川ふれあい広場から乗船することに。ここはすぐ近くに大きな市営駐車場があるので便利です。
この堀には何本か橋がかかっており、中にはとても背が低い橋もあります。そのような橋をくぐるときは船の屋根を低く降ろせるようになっており、乗客もそれに合わせて身をかがめながら進みます。
2日目はあまり時間がなかったので、半分ほどすすんだところの乗船場、カラコロ広場で下船。そこから歩いて松江城へと向かいました。
松江城
松江城についてまず目に入ったのは鎧を来た二人の侍さん。長崎の島原城にも侍や忍者の格好をした人がいますが、せいぜい一緒に写真を撮る程度。しかし、ここ松江城のこの2人の侍さんはずぅっと侍の演技をしていました。時代劇みたいな言葉で、二人で近況などを話したり、今日は人が多いのーと話したり、まるで現代に侍が迷い込んで働いているような感じで、思わぬところで感動してしまいました。
とてもたくさんの人で賑わっていましたが、今回は天守閣には登らず、城内をぐるっと一周。
松江護国神社
松江城の敷地を抜けてすぐのところにある松江護国神社。黒地に赤文字で「大勝利祈願」と書かれた旗に惹かれて?参拝。
城山稲荷神社
松江護国神社をでてすぐのところある神社。ここ城山稲荷神社は「耳なし芳一」等で知られる作家、小泉八雲が足繁く通ったと言われており、境内には数多くの狐像が並んでいます。
塩見縄手
松江城北側の内堀沿いに伸びる通り、塩見縄手へ。この通りは江戸時代の面影が色濃く残る通りで、武家屋敷や小泉八雲にゆかりのある施設が並んでいます。
小泉八雲記念館
小泉八雲に関する資料が収蔵・展示してある資料館。僕は小泉八雲は「耳なし芳一」の著者であるということぐらいしかしりませんでしたが、なんと彼は日本人ではなくギリシャ生まれのイギリス人で、仕事で来日した際に日本のとても気に入り、そのまま教師として日本に住むことになったそう。
小泉八雲旧居
小泉八雲とその妻セツが約6ヶ月間新婚生活を過ごした邸宅。母屋を囲む日本庭園が特徴的で、小泉八雲は今に寝転び三方の日本庭園を眺めるのが何よりも好きだったとか。
明々庵
明々庵は松平不昧ゆかりの茶室を主とする古庵。僕は茶室というものをちゃんと見たことが無かったのですが、こうしてお茶を楽しむために造られた場所があって、お茶を飲むためだけの部屋があるというのは贅沢でありながらミニマリズムの境地でなんだかすごいなーと。ここではお茶をいただくこともでき、広い茶室から素晴らしい庭園を見ながらゆっくりと楽しむことができました。
塩見縄手から松江堀川ふれあい広場横の駐車場へはすぐなので来た道を折り返しゆっくり移動。
ここから休憩をはさみつつ12時間、長崎へと帰りました。完全にナビだよりだったので、高速を遠回りさせられたりして余計に時間がかってしまいました…。松江は神々の神話が多く残っている土地で、ドライブルートも良く紹介されていました。今回はそのようなところには行かなかったので、また機会があれば行きたいと思いました。歴史ある景観が好きなかたにはとてもお勧めです!