10月4日(4日目)
朝。部屋から見えるホテル「クリスタル カイマクル ホテル」のプール。写真には写っていないが、白人男性が泳いでいらっしゃいました。この時期のトルコは昼こそ半袖で良いぐらい暑いが、朝夜はとても冷え込む。さすが外国人。
朝食。今回の旅行、ホテルでの食事はビュッフェ形式。この後もいくつかのホテルに宿泊したが、だいたい同じ料理だった。申し訳ないのだが終盤になると飽きてくるのでゴザイマス…。トルコの名物を出そうとするからこそ同じ料理になってしまうのだろうか。
休憩所
出発してしばらく走り、最初の休憩場所で停車。もちろんお土産はたくさん売ってあるのだが、ここにはたくさんのCDが売られていた。トルコで初めてCDを見たのでびっくり。
実は前日の夜、ホテル前の通りの店でトルコで良く飲まれているというヨーグルト飲料「アイラン」を購入したのだが、開けてみると謎の黒い斑点、酸っぱい匂い。怪しい感じがし、悩んだ末、中身を捨てたところ、底にはドロドロの塊。賞味期限を見るとなんと2ヶ月切れ…。
と、そんな出来事があったのだが、ここにもアイランがあったのでしっかり賞味期限を確認して購入。そして飲む。おぅ…。日本の「飲むヨーグルト」とは違って軽い塩味。単体だと少し辛いが料理と一緒にとると意外にハマってくるので不思議だ。
メヴラーナ博物館
最初の目的地、コンヤにあるメヴラーナ博物館に到着。カイマクルからバスで走ること230km。独特の旋回舞踏で世界的に有名なメヴラーナ教団の創始者ジェラルディン・ルーミーの霊廟である。1927年から博物館として一般公開されている。聖地ということで、トルコの各地からも訪れる人が多いそうで、この日も多くのイスラム女性が団体で訪れていた。
入口付近で僕らに話しかけてきたおじいさん。何と言っているのかはわからなかったが「ジャポネ、ジャポネ」と言っていたのは聞き取れた。とても楽しそうだった。
中に入ると様々な展示物や人物模型の数々。イスラム教は偶像崇拝が禁止ということで、飾られている額縁の中にはアラビア文字だけが書かれていた。ちなみに、以前はトルコでもアラビア文字が使われていたそうだが、現在ではラテン文字が使われているそうだ。
一通りガイドさんから説明していただいた後は30分ほど自由時間。当時ここに住んでいた人の様子などが展示されていたので一通り見て回った。
昼食
メヴラーナ博物館を出発し、しばらくして昼食場所へ到着。この日の昼食は「隊商の宿」だったところを改装したレストラン「キャラバンサライ」。ここでトルコ名物「ピデ」をいただいた。「隊商の宿」とは、シルクロードを行き交う商人のための、宿・休憩所のことだそうだ。
ピデとは、トルコ風ピザのこと。ピザの発祥地はイタリアだと思っていたが、実はトルコという説が有力らしい。ここで僕は炭酸水を注文。トルコで売っている飲料は日本のようにバリエーションが豊富ではなく、水、炭酸水、コーラ、ファンタオレンジ、スプライト、だいたいこれくらいしかない。特に水と炭酸水は大量に陳列されており、日本よりもかなり安く売られている(ホテルや飲食店ではそれなりにするのだが…)。しかも炭酸水はうまい。日本では、ほとんど炭酸水は飲んだことは無かったが、今回の旅行では何度も手にした。後日、日本に帰り炭酸水を飲んでガッカリしたことは言うまでもない。トルコの炭酸水が美味しく感じるのは「瓶」だからだろうか。
パムッカレへ…
昼食をとり終え、本日の最終目的地パムッカレへ向かう。その距離440kmなり。道中、二度の休憩。
最初の休憩場所。ユニークな看板が目にとまる。ロバに逆向きに乗っているおじさんの絵。ガイドさんに聞くと、この絵は「ナスレッディン・ホジャ」というトルコ民話の登場人物とのこと。日本で言えば「一休さん」のような人物であり、様々な小話が有名でトルコ人なら彼のことを知らない人はいないのだそうだ。ホジャさんはこの辺に住んでいたと言われているらしい。ちなみに、「誰かがホジャに”なぜ逆向きにロバに乗っているんだ?”と聞くと、ホジャは”わしが逆に乗っているんじゃない、ロバが逆を向いているんだ!”」と答えたとか。
売店に入り水を購入。すると、首に掛けていたカメラを見た店員が「米ドルでいくらか?」と聞いていた。まさか売ってくれと言っているのか!?と警戒していると電卓を出してきたので躊躇いながらも正直に入力。「うむ」と店員。以上。単純に気になっただけのようだった。疑ってすみません…。
店を出る間際、ホジャさんの日本語本を発見。非常に欲しくなったのだが出発時間が迫っていたので渋々諦める。ホジャさんの本はよく見かけるから、またどこかで手に入るだろうと考えていたが、その後なかなか見つからず思い悩む事になった。
次の休憩場所。
ここでは「蜂蜜ヨーグルト」を食べた。とても濃い味のヨーグルトに蜂蜜の甘さが混ざり合いとても美味しい。これはこのあたりの名物なのだそうだ。
C&Hホテル
19時前、よやくパムッカレにあるC&Hホテルに到着。到着間際、非常に激しい雨と雷。翌日の天気を心配したが、翌日は何事も無かったかのような快晴だった。
このホテルにはプールや有料のハマムがある。僕らは水着を持ってきていたので、食後、無料のプールを利用した。プールの利用にはハマム利用の勧誘を何度もかいくぐる必要がある。
ここで白人の男性に突然声をかけられた。興奮した様子でいきなり着ていたTシャツを脱ぎだしたので驚いたが、どうやら首元にある「自信」というタトゥーを見せたかったらしい。男性は「これは英語ではどういう意味なのか、多分、I believe my selfだと思うんだけど」というようなことを英語で質問してきたのだが、僕はうまく答えてあげることができなかった。日本に帰り調べると「自信」は英語で「confidence」らしい。彼はちゃんと、誰かからそのことを教えてもらえただろうか。