MacBookAir の容量がきついので Vagrant 環境を外付けに移した話

僕は普段 MacBookAir の 128GB を使っているのですが、最近 Vagrant でローカルに開発環境を作るようになり、複数の VM が容量を圧迫するようになっていました。調べてみると Vagrant の環境を外付けHDDなどに移すことができるようだったので、手持ちのポータブルHDDに移してみました。

ここでは下記の構成で移動させました。

  • ファイルディレクトリ
    /Volumes/data/htdocs/www.example.jp/vccw/Vagrantfile
  • Vagrant データ
    /Volumes/data/htdocs/vagrant_home/
  • VirtualBox データ
    /Volumes/data/htdocs/vagrant_vms/

VirtualBox

Vagrant の環境を外付けに移すには、まず VirtualBox の設定を変更する必要があります(僕は Vagrant の VM を管理するのに VirtualBox を使っているので、VMWare の場合は別途ググってください…。)。はじめはよく分からずにまず Vagrant のデータディレクトリを外付けに移して試してみたのですが、VirtualBox のデータを移してからでないと Vagrant のデータディレクトリがローカルに復活してしまうようでしたので注意してください。

デフォルトの仮想マシンフォルダー

VirtualBox > 環境設定 > 一般 > デフォルトの仮想マシンフォルダー を開き「/Volumes/data/vagrant_vms」に変更します。

デフォルトの仮想マシンフォルダーの設定
デフォルトの仮想マシンフォルダーの設定

既に存在しているデータを移動させる場合は下記コマンドでデータを移動して

# VM を移動
mv ~/VirtualBox\ VMs/xxxxxxxxxxx /Volumes/data/vagrant_vms/

VirtualBox マネージャーで対象の VM を「除去」>「除去のみ」。

VMの除去
VMの除去

これでマネージャー上からは消えるので、VirtualBox > 仮想マシン > 追加 で「/Volumes/data/vagrant_vms/xxxxxxxxxxx/xxxxxxxxxxx.vbox」を選択して外付け上の VM を追加します。

Vagrant

Vagrantのデータが外付けに生成されるようにするには、環境変数 VAGRANT_HOME を設定します。次のコマンドで設定できます。

# VAGRANT_HOME を設定
export VAGRANT_HOME=/Volumes/data/vagrant_home

既に存在しているデータを移動させる場合は下記のコマンドでデータを移動させます。

# Vagrant データの移動
mv ~/.vagrant.d/* /Volumes/data/vagrant_home/

これで vagrant up すれば外付け上で Vagrant 環境が使用できます。

# Vagrant を起動
cd /Volumes/data/htdocs/www.example.jp/vccw/
vagrant up

僕の MacBookAir は USB2.0 なので速度的にきついかなと心配していましたが、特に問題なく使えました。Modern.IE の環境2つと、Vagrant の環境2つを移動させて 30GB の容量を確保できました。とりあえずこれで容量問題は一安心…。

  • ブックマーク
  • Feedly

この記事を書いた人

キタジマタカシ

長崎在住、フリーランスのWordPress テーマ / プラグインデベロッパー。 多数のプロダクトをオープンソースで開発・公開しています。現在は WordPress 有料テーマ Snow Monkey を開発・販売しています。