トルコ旅行 5日目
C&Hホテル
この日は早朝移動の予定だったので、少し早めに起きてホテルの中庭を散歩。中央には大きなプール。朝晩は冷え込むのでとても入る気にはならないが、昨晩、外国人の方々が中庭を水着で歩いていたのを見かけたことを思い出した。入ったんだろうなー多分…。
7時半、ホテルを出発し、最初の目的地パムッカレへ向かう。
ヒエラポリス、パムッカレ
パムッカレは世界遺産にも登録されている丘陵地帯の石灰棚。山頂にはローマ帝国時代、温泉保養地として栄えたヒエラポリスの遺跡がある。近年までここにはホテルもあったそうで、ホテルのものと思われる花壇なども残っている。ヒエラポリスの遺跡を見ながら、パムッカレへ進む。
5分ほどで歩けば、白い棚田のような石灰に斜面一面が覆われた不思議な光景がに広がる。写真では伝わりにくいが、思っていたよりも広く、白い美しさに圧倒された。よく「棚田」に水が溜まっているパムッカレの写真を目にするが、この日は水を制限しているとのことだった。
このパムッカレ、温水が流れており、靴を脱いで中に踏み入ることができる。柵などは無いため、あまり端に行くと崖から転落しそう。そのため監視員(兵隊?)の方が監視していて危なそうな人には注意していた。
手前の方は水が少ないが、奥へ行くとすねあたりまで水が張っていたりする。結構滑りやすいので注意が必要だ。
上から斜面を見下ろして一枚。水が張っているところは美しい水色。
時間が近づいてきたので折り返す。反対側から見ると結構鋭い棚で驚いた。自然にこのような角度に削れるのだろうか。不思議だ…。
この時間になってくると観光客もどんどん増えてくる。朝早いのはきついが、ここは早く行くのが正解のようだ。また、写真には写っていないが、日が出てきてから水着姿の外国人がチラホラ。奥の方には休憩施設があり、そこのプールも水着の方でいっぱいだったので、ついでに入りに来たのかもしれない。とはいえこんなに寒いのに…。日本でも「こんな寒い日に半袖半ズボン」な外国人を見かけるが、やはり外国人は寒さに強いのだろうか。
休憩地点
パムッカレをでて、次は聖母マリアが晩年を過ごしたと言われている「聖母マリアの家」へと向かう。その途中の休憩地点。トルコの代表的なお土産といえばロクム。どこかで買いたいと思っていたのだが、ちょうどこの休憩地点がロクムの有名な場所らしく、たくさんのロクムが並べられていたので、ここで購入することにした。ここのロクムは蜂蜜が混ぜられているそうで、普通のものよりも美味しく、しかも長持ちするらしい。試食自由だったので、全ての種類のロクムを1つずつ…。確かに美味しい。肝心のロクムの写真を撮り忘れていた。残念…。
革製品店
聖母マリアの家に向かう前に、ツアー恒例の契約店への立ち寄りが。今回は革製品の直営店。高級ブランドの製品も製造しているそうで、ここでは良質な革製品を安価で購入できるそうだ。中に入り、チャイを頂きながら革製品のファッションショーをしばし見る。ツアー参加者の方も数名参加。僕は祈りが通じたのか前列に座っていたが参加せずに済んだ。
ショーが終わり店内へ。確かにカッコイイ革服がたくさん。しかもとても薄く折りたたんで小さな袋にも収納できるとのこと。安価だと聞いていたのでチラッと値段を確認。…無理です。ありがとうございました。
お店をでたところで、警備員?のような方が近づいてきた。何かと思ったら、写真を撮るジェスチャーをする警備員。甘えて一枚。撮った後、彼は無言で去って行きました。
昼食(AZIZIYE)
革製品店からすぐの「AZIZIYE」という店で昼食。ここではシシケバブ(串焼き肉)を頂いた。このあたりはオリーブも有名なようで、店内に併設されたお土産点ではオリーブオイルやオリーブ石鹸など、オリーブ製品がたくさん売られていた。
聖母マリアの家
昼食後、1時間ほどバスで移動し、聖母マリアが晩年を過ごしたと言われている「聖母マリアの家」へ。
駐車場でバスを降り、中へ進む。聖地のためか他の場所よりも警備の人が多いような気がした。売店通りを抜けて聖母マリアの家へ。
中には聖母マリアの像。僕はなんのこっちゃわからなかったが、キリスト教徒の方にとってはすごく大事な場所なのだろう。家をでて少し進むと壁一面に紙や布が結んであった。日本の神社でおみくじを結ぶ光景を思い出した。訪ねてみると、願いを書いてここに結ぶとその願いが叶うと言われているそうだ。
エフェソス遺跡
次に向かったのはエフェソス遺跡。聖母マリアの家がある山を下りてすぐの場所だ。ここはかつて港湾都市として栄えた街だとか。当時最大級の図書館や劇場などが残っている。下の写真は入ってすぐ、右側の写真。
遺跡は現在も発掘中とのことだったが、左側はあまり発掘作業が行われていないようだ。あの山を削るといろいろでてくるかもね、とガイドさん。
少し進むと発掘された柱が並べられ歩道になっている。ここを通って先へと進んでいく。
エフェソスは大都市だったこともあってか、政府機関の建造物も多く残っているそうだ。下記もそのひとつ。オデオン(音楽堂)と呼ばれるそれは劇場としてではなく、会議などで使用されていたそうだ。
次はプリタネイオン。紀元前3世紀に建てられた市議会堂だそうだ。
クレテス通りを進む。
下はハドリアヌス神殿。2世紀にローマ皇帝ハドリアヌスのために造られた神殿。アーチの中央にはメドューサ。
少し進むと長椅子のようなものにいくつかの穴が開いたものが。なんとこれは公衆トイレらしい。きちんと水路も通っている。明らかに丸見えだと思うのだが、そういう羞恥心というのは当時はなかったのだろうか…。
トイレを抜け見えてきたのは当時の世界3大図書館の1つ、セルシウス図書館。紀元前2世紀に建造され、12,000の蔵書を誇ったという。紀元前にそんなにたくさんの書物があったというのも驚きだが、とにかく大きい。その大きさに圧倒されながら、当時の知恵の詰まった場所なのだなーと感慨にふける。
セルシウス図書館の前を通り少し行くと、こちらも当時世界最大級の建築物。大劇場。収容人数2万4千人。現在でもコンサートなどで利用されることがあるとか。とても古い建物なのに音響は抜群なのだとか。今のようにコンピュータも建築機会も無いのに昔の建築技術はスゴい。
大劇場から見たアルカディアン通り。長さ500m、幅11mのこの通りはかつて港へと続いていた道。いまは堆積した土砂で埋まってしまい港は無い。現在でもこれだけ立派な遺跡が残っているのだから、当時はとてつもなく大きく立派な街で、多くの人で賑わっていたのだろう。もちろん当時の写真などあるわけないが、ぜひ一度当時の様子を見てみたい。
イズミール
エフェソス遺跡の見学を終え、本日の宿泊地、イズミールへと向かう。イズミールはトルコ第3の都市。「イズミール美人」という言葉があるそうで、イズミールには美人が多く、芸能人などもイズミール出身者が多いのだとか。大きな都市ということもあり、夜に外出するのはオススメしないとのことだったので、日が暮れる前にホテルの周辺を散歩。
トルコにきたらぜひ一度食べたいと思っていたドネルケバブ(削ったケバブのサンド)を発見。吊るされた大きな肉を削りパンに挟む光景をテレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。店員さんは英語が通じなかったが、座っていたトルコ人の方が僕のつたない英語を通訳してくれたので何とか購入。なぜか頼んでいないアイランがついてきたが良しとしよう。
ドネルケバブを食べた後、夜のおやつを買いに適当な商店へ。ここのお店の方も英語は通じないようだったがジェスチャーでなんとか購入。炭酸水とスナック菓子を。僕は普段スナック菓子はほとんど食べないが、トルコでは何度か購入してしまった。安い、多い、旨い、ビールに合う、ので仕方ない。
ホテルの周辺は携帯ショップが目立つ。日本のような高級感のある携帯ショップではなく、中古の家電を販売している個人店のような装いではあるが、かなりの台数が売られていた。恐らく日本のようにキャリアが携帯を売っているわけではなく、このようなところで買った携帯に任意のキャリアのSIMカードを差して使うのだろう。トルコは発展途上国だそうだが携帯の普及率はかなり高く、ガイドさん曰く「特に若い子はすぐに携帯を買い換える、1年前の機種だと古いと馬鹿にされる」とのこと。
本日の宿泊地、アクサンホテルへ戻る。これまでのホテルに比べるとビジネスホテルっぽいというか、日本にあるホテルのような「街なかのホテル感」が感じられ、少しずつ旅の終わりが近づいてくるのを感じた。
夕食時はずっとピアノの生演奏が。ホテルは狭いが高級感の演出がところどころに感じられるホテルだった。レストランをでたところにチェスがあったので妻と一局。なぜか外国人の方のちょっとしたギャラリーができ、チェックメイトのやり方(自分の駒で敵の王をはじく)を教えてもらった。